休日いかがお過ごしでしたか?
パットメセニーグループを引っ張り出して聴いてみました・・・
壮大なアメリカ、そしてブラジルの草原。
パットメセニーが数々のアルバムで表現してきたものは、
それらの国の人々や環境、そして自身のそれに対する思いといったところだろうか。
そして、そこには「旅」のイメージがいつも漂っている。
70〜90年代、数々の名作を残してきたパットメセニーは97年に
ワーナーブラザーズへ移籍。移籍第一弾となる作品がこのイマジナリーデイ。
例えば、アマゾンのレビューにもあるように、このアルバムに対してのパットファンの思いはさまざまです。
ブラジリアンテイストで彩られたスピード感、躍動感あるサウンドの延長を期待していたファンにとっては確かにとまどいがあったかもしれないです。
このアルバムに収録された楽曲の中には、ブラジルのテイストは皆無ではないにしろほとんど感じない。
まさにパットメセニーの新たな方向性が示されたアルバムじゃないかな。
そして、そのテイストは最新作の「THE WAY UP」にまで見事に継承る。
(或いは昇華して、また新たな世界へ旅立つのかもしれませんが・・)
この事で、当時「パットは方向性を見失ったのではないか?成功を収めたミュージシャンの陥る悩みだ・・・」などと書かれたのは、保守的なファンの一時の感情であったのが証明されたと僕は感じます。
満足いくサスティンを得るためにチェロのブリッジを用いて改造したフレットレスギター(彼のギターテクニシャンであるリンダ・メンツァーのアイデア)や42弦のピカソギター(ライブでもすごい独奏でしたね)のまるでオーバーダビングしたようなソロ。
もちろん、ソリッドなジャズギターからおなじみのシンセギターまで、
数多くの音色を駆使して展開する独創的なパットメセニーのワールドは、このアルバムを起点にして更に「深化」していくことになります。
僕自身がフュージョンやスムーズジャズというインストゥルメンタルな音楽を好んで聴く、そしてこうして紹介してるのは、この手の音楽が「全く自由」であること。
全く自由っていう日本語がおかしいけど、捉え方が自由であるということ。
ある人にとっては、恋の歌かもしれないし、とある人には旅の歌かもしれない。その情景は大草原かもしれないし、大都会かもしれない。
これまた自由。
このアルバムに対してパットメセニー曰く。
「聞き手一人一人が自分ならではのシナリオやストーリー、そしてそれに伴う情感を自由に描くことが出来る音楽領域へと誘う、深淵なる旅である」と。
溢れる情報、そして決めつけられたイメージ。
世の中から自分へ飛んでくる現実的なストレス。
自分自身の感情を自由に遊ばせてくれるものがだんだんと減ってきた。
そんな中で、彼の音楽は僕にとっては数千円で買えるにしては安すぎる貴重な存在である。
みなさんもimaginaryDay架空の一日を楽しんでみて下さい。
ご愛聴のほど。
パット・メセニー・グループ パット・メセニー スティーブ・ロドビー ライル・メイズ ポール・ワーティコ
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森の中からジャズが聞こえる―パット・メセニーのギターを作る
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