VOL.413 ジョーサンプルJoe Sample/Old Places, Old Faces



「しっとり感」のあるアルバムは世の中にたくさんあるけれど、こんなアルバムは梅雨時にはもってこい。

それは暗〜く、湿っぽい、ということでもなく、どこか吹っ切れないないような(雨の空のような)ゆううつで、でも、希望が見えそうで。

そんな浮遊感が楽しめるアルバム。


ジャズ、スムーズジャズ。

何気にBGMで流していることが大半ながら、このアルバムは、ちょっと解像度もよいセットでじっとオッチンして聴いてはどうか。

いきなりからFree Yourselfで切ない思いがジョーのピアノでジワジワ、ジワジワと忍び寄る。

道中はチャールスロイドのサックスがグイグイと追いかけてくる。


ジャズのことなんて全く解らなくていいのですね。


MP3



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VOL.383 オナージェアランガムスOnaje Allan Gumbs/Just Like Yesterday

あけましておめでとうございます。と言うか、全然更新もしてなくて、年末にも何も書かなくて。
今年はもう少し書いていかないといけないなあ、と思った矢先に過去の記事でピアニストの質問を頂きました。



これがまた、丁度偶然にも年末あたりに見つけて見ていたビデオで。
僕はオマーハキムでヒットしてきたんだけどね。

オマーとヴィクターベイリーのしっとり渋いリズム隊にオナージェのフェンダーローズが。
いやあクールというか、例えばNYの雑踏ってこんな感じのノリですね。
雑多で賑やか、楽しげでもあるけれど、どこか騒げない・・・

今年もよろしく。


Onaje Allan Gumbs / Inner City Blues (from『Just Like Yesterday』)

ジャスト・ライク・イエスタディ
posted by groove! at 19:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鍵盤好きにおすすめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

VOL.377 ジェフローバーJEFF LOBER/he had a hat

やはりいつもと違うGW。何もかもが普通に戻るためにはまだまだ時間が必要。
関西にいる僕らはこれと言って何も出来ず思うけど、少しずつでも日本の経済が沈没しないように、仕事をして消費もして東北の力にならんといかんと思います。

まあ、自分なりにいろんな事も我慢してきたけど、どんどんと再開すべく、ブログも久しぶりに上げようかなと。

ジェフローバーJEFF LORBER。
70年代から活躍する人なので、まあ、僕らからすればLP盤が目に浮かぶ人。
そのグループ名もまさにジェフローバーフュージョン。
「あー、フュージョンってこういうの」と、とても解りやすい感じで聴いていたのを想い出します。
軽やかで、メロディアスで都会的で。
4ビートジャズを聴いていたわけでもない僕にとっては、ロックやフォークとは全く違う、何だかとてお洒落た気分にさせてくれる、そんな、フュージョン入門を果たしてくれたのがジェフローバーかもしれません。

さて、とても気になっていながら完全に買い忘れていたアルバムを突如思い出し今更ながら慌てて買いました。
「he had a hat」

彼の釣り竿の先のルアーに引っかかってきたのは、まるでタケコプターのような帽子。
水面を行くポッパーが付いてるのでどうやらその帽子はプカプカ浮いていたんだね。
彼が手にしたのは何だろう。
自由?一時の夢の時間?何かの目的を果たすためのチャンス?・・・
アルバムは音の旅へと。

ジェフローバーと言えば「打ち込み」という印象も確かにあるけれど、このアルバムでは一切無し。
だから全体がジェフローバーの色がとてもよく出ているとはいえ、どことなく暖かくて。

さて、どんなドラマーが?なるほど、さすがに。
ヴィニーカリウタVINNIE COLAIUTA
デイヴウエックルDAVE WECKL
エイブラハムラボリエルジュニアABRAHAM LABORIEL,JR(ベーシストの息子さんですね)

で、ベースがこれまた、
ブライアンブロンバーグBRIAN BROMBERG
アレックスアルALEX AL

さらにダメ押しで、ギターにはポールジャクソンジュニアPAUL JACKSON,JR、
いろんなアーティストのプロデューサーとしても知られるポールブラウンPAUL BROWN、
そしてエンディングのBURN BRIGHTLYで軽やかに弾くラッセルマローンも素晴らしい。

その他、ホーンもトムスコットにジェラルドアルブライト、ランディーブレッカー・・・

まあ、書ききれないけど、本当に味わい深い素晴らしいアルバムですね。

ジェフローバーが現れた70年代、フュージョンシーンをリードしてきた彼も、それがスムーズジャズという流れに変わり、そして、軽く煌びやかだけのアーティストが増え続け、やがて淘汰されていく・・・そんなシーンを見続けた結果、本物の貫禄を出すのにはこれぐらいのアーティストが必要だったのかもしれないですね。

ブルーノート移籍第1弾に相応しい、ジェフローバーの魅力が詰まるアルバムです。


He Had a Hat
He Had a Hat
posted by groove! at 03:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鍵盤好きにおすすめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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